はじめに
この記事は、42tokyo Advent Calendar 2020の12月23日の記事です。
皆様、ご機嫌いかがですか?
クリスマスイブイブになった12/23、コロナ禍でバタバタしていて年末感もなかった方々も、M1グランプリで急に年の瀬を感じた方もいらっしゃるかと思います。
ちなみに僕は敗者復活戦から見ていました。
敗者復活戦では13位にランクインしたキュウのネタがとても好きでした。
内容は、「つかみどころのない漫才をしているたが、途中でボケが「ゴリラ」であいうえお作文をしていた」という内容です。
今回の記事ではそんなキュウにリスペクトを示すということで、記事のところどころにゴリラであいうえお作文を織り込むことにしました。
読者の皆様は、「おっ、こいつゴリラであいうえお作文しそうだぞ」と思いながら読んでいただけると幸いです。
今回は「山形で激レア日本酒を手に入れるまでの情報戦の話」と銘打って、お送りします。
日頃からインターネットの世界で生きている皆様には必須機能「ググる」能力の可能性を感じるような記事になればと思い書いていきます。
激レア日本酒 朝日鷹
皆様、日本酒はお好きですか?
僕は日本酒は「日本が本場だから、日本酒は基本どれもうまい」という固定観念を持っており、あまり違いが分からない人でした。
しかし、GoToトラベルキャンペーンにより山形県に2週間滞在することになり、「山形といったら日本酒だろう!!!!」ということで、日本酒を飲みまくることになったのです。
そこで、まずは日本酒を調べていきました。
日本酒でトップにランクしているものはなんでしょう。
正解は十四代です。
https://www.saketime.jp/brands/241/
この日本酒は高木酒造さんが醸造されている日本酒で、店で買うのはほぼ不可能とされています。
だいたい居酒屋か、東京でとても高い値段で売られている日本酒です。
この高木酒造さんが地元限定流通で醸造しているのが朝日鷹です。
こちらも有名になってしまい、店頭にほぼ並んでなく、お宝中古市場(通称オタチュウ)でプレミア付きで販売されていたりします。
地元限定だからまぁ売ってるだろと思っていたのですが、全然売ってない状態でした。
ちなみに値段は1升2200円です。
普通酒扱いらしいです。安すぎますね。
朝日鷹を飲んだ直後の感想がこちらです。教科書に載るレベルでした。
地元に住んでいる人にとっては、時々この朝日鷹はスーパーに売ってるらしいです。
激レアとまではいかないかもしれませんが、今回は、この朝日鷹をゲットするまでの道のりを書いていきます。
Round1 Google検索
インターネットの世界でまず調べるとしたらGoogleです。
しかし、レアなものを探すには向いていません。
なぜなら、簡単に手に入る情報で簡単に手に入るものはレアとは言えないからです。
出てくるのは通販サイトでした。プレミア価格で5000円〜8000円です。
しかし、店頭で買う値段は2200円です。
Google検索ではいい結果は期待できないため、次の手段に移ります。
https://www.takusan.net/keyword/pro/store/661/9047/
Round2 Googleマップ
Googleマップはローカルな情報を手に入れる為にとても有用なツールです。
利用者がナマの口コミを記載していて、その中に「朝日鷹を買いました!」と書いてあれば、その酒屋が表示されます。

確かに見つかりました。しかし、これは激レア日本酒。
Googleマップでの検索でひっかかった酒屋に向かう旅行者がとても多いことは想像にかたくありません。店長もうんざりしていると思います。
酒屋に行っても店頭に並んでいることは少ないらしく、店長と仲良くならないと出してもらえない場合が多いようです。
というわけで、Googleマップで検索するのも断念しました。
Round3 Twitter検索
レア酒が店頭に並ぶと、けっこう早く売り切れるそうです。地元のスーパーとかにたまに並ぶらしく、情報の鮮度が重要になってきます。
こんなとき使えるのがTwitter検索です。
Twitterゲリラ情報戦を繰り広げるべく、朝日鷹を買ったと言っている人に片っ端からリプを飛ばしまくりました。
ここでやっと有用な情報を得られました。
定期的に入荷しているスーパー、購入場所を教えてもらえることになりました。
しかし私が滞在している場所からアクセスするには少しだけ遠く、公共交通網があまり発達していない山形でアクセスするのには厳しいものがありました。
車で自由にアクセス出来るのであれば、この時点で入手が出来たかもしれません。
Round4 Facebookグループ
皆さん、Facebookグループというものはご存知ですか?
Twitterを主戦場にしている方には「Facebookは同級生とかの友達とつながるくらいしか使ってないし、結婚の報告が上がってくるのをみるだけ。あとは、やたらとおじさんが更新しているイメージ。。。」みたいな感じです。
ここからはネットサーフィン上のマス的な検索手段からは離れ、「朝日鷹を安定的に手に入れ、日常的に飲んでいる人は誰か」という目線から探っていきます。
この場合、
- 田舎のいい情報はその土地に顔が利く人が握っている
- 顔が利く人はおじさん
- おじさんの中にはFacebookグループでうまい居酒屋を紹介することを生きがいにしている人がいる
という推測のもと、公開Facebookグループで検索をかけました。しかし、この戦略は空振りに終わりました
Round5 ジモティー
Facebookグループと同じく、ジモティーを生きがいにしているおじさんはいます。そういった方々はTwitterに出現せず、チャネルを選ぶ必要があります。
ジモティーには助け合いという項目があり、そこで知りたい情報を聞けば地元の人が教えてくれることがあります。
早速ジモティーで質問を投稿してみると、早速返信が来ました。
- イオンモールで4日間限定で朝8時から販売している。午前中に行かないと売り切れる
- 私は持ってるから、3000円で売るけどどうだ
- 居酒屋で出ている十四代や朝日鷹は、瓶だけ本物で中身を入れ替えている場合もあるから注意しろ
- ワシの家には8本くらい在庫ある。ガハハハ!!!
みたいな感じで、とてもいい情報を手に入れられました。この辺で勝ちが確定し始めてきました。
しかし、色々と忙しいこともあり、午前中にイオンモールに行けなかったり、売ってくれる人と都合がつかなかったり、ここでも手に入れられません。
Round6 電話ローラー作戦
色々とネットを駆使して、有用な情報を得られましたが、自分がアクセス出来る店で都合いい時間に手に入れるハードルを超えることは出来ませんでした。
最終手段、電話ローラー作戦です。
Googleマップで酒屋を検索すると、だいたいのお店は電話番号が載っています。口コミも載ってない、空いてるかどうかわからない地域の店にも、電話番号だけは載っていたりします。
そのお店たちに、片っ端から電話をかけました。その結果・・・・
無事ゲット。
電話したら「朝日鷹???あるよ!!!」と応答してくれ、すぐ買いに行きました。店に行ったらおじいちゃんが奥から出してくれました。おじいちゃんありがとう!!!
電話は20件くらいかけました。結局、ネットではアクセスできない電話限定のチャネルが一番有用でした。
まとめ
今回はレア酒のを手に入れるまでの情報戦の話を書きました。
情報媒体で得られる情報も全然違い、情報を得るには目的に沿って手法を変える必要があるというのがとてもよく理解できました。
「ググレカス」はもう古いかも。時代はジモティーとFacebookグループ。覚えましたか?
以上、「営業電話をかけまくるセールスマンはリスペクトしましょう」という記事でした。
それでは皆さん、良いお年を〜〜〜〜〜
最後に。。。(山形と日本酒の話)
コロナ禍で山形の飲食店が疲弊しており、日本酒メーカーも地元飲食店を盛り上げる為に、限定醸造酒を飲食店向けに出しているみたいです。通常は普通酒のみの展開の朝日鷹も、特別に大吟醸を作っていました。とても美味しい。。。
レア日本酒を手に入れるのは本当に大変だったので、地元貢献という意味では居酒屋に行って飲むのが手軽でおすすめです。十四代もけっこうなお店で置いてあります。
ちなみに十四代、朝日鷹に限らず、山形の日本酒はとても美味しいものがたくさんありました。
30種類くらい日本酒飲んだので、日本酒の違いが少しわかる男になりました。(たぶん)
しかし山形の日本酒大好きおじさんはイニエスタレベルです。酒造米から語れるレベルになりたいですね。山形のレベルの高さを感じました。
山形はとてもいいところです。みなさんも是非旅行に行ってみてください♪